卓球初心者の練習に素振りは意味ない!その理由とフォーム作りを解説
卓球のフォーム作りの方法は?と聞かれると、多くの方が素振りと答えるでしょう。
でも、チョット待ってください!
本当に素振りで、しっかりとしたフォームが身につくのでしょうか?
私は、素振りはほとんど意味がないと考えています。
その理由は何でしょうか?
今回は、卓球初心者の練習に素振りに意味がないと考える理由と、本当に効果があるフォーム作りの方法を指導歴20以上のへいさんが解説します。
卓球初心者の練習に素振りが意味がない3つの理由
それでは最初に、素振りには意味がないと考える理由をご説明します。
理由は3つ。
それは
ポイント
理由① 固定されたフォームではボールを打つことはできない
理由② 身体的特徴によってフォームは変わる
理由③ つまらない
です。
それぞれについて詳しく解説します。
固定されたフォームではボールを打つことはできない
素振りがフォーム作り良いと言われる理由が、何度も同じフォームでの素振りを繰り返すことでキチンとしたフォームを身につけるためと言われます。
確かに同じフォームでの素振りを繰り返せばフォームは固定されるでしょう。
でも、そのフォームで本当にボールが打ち返せますか?
相手から返球されるボールは、高さもスピードも球質も全てバラバラです。
そんなバラバラな返球に、全て同じフォームで対応するなんて不可能です。
相手コートにボールを返球するには、返球されたボールに合わせて、一球一球ラケットの位置や角度、力の入れ具合やスイング方向を変えていかなければなりません。
つまり、固定されたフォームでは、相手コートにボールを返球するなんて不可能なのです。
身体的特徴でフォームは変わる
体形は人によってバラバラです。
身長が高い人がいれば低い人もいます。
腕の長さや足の長さもバラバラです。
筋力や柔軟性だって違います。
特にも成長期の子供たちなんて、体形は日々変化していきます。
身体が大きくなると、当然フォームも変わってきます。
それなのに教科書では、基本のフォームはコレ!正しいフォームはコレ!なんて決めつけられています。
そんなこと絶対にありえません!
顔も体形も同じ人なんて、この世に1人だって存在しません。
フォームだって同じです。
1人1人バラバラで良いんです!
バラバラなのが当たり前なのです!
その人にとって打ちやすいフォームがその人にとっての正解です。
身体的特徴でフォームが変わるのは当たり前のことなのです!
つまらない
やらされたことがある方なら分かると思いますが、素振りってつまらないですよね?
延々と同じスイングを繰り返すだけなんですもん・・・
当然、飽きて集中力も散漫になります。
そうなると素振りには全く意味が無くなってきます。
最初のうちはキレイなフォームで素振りをしていたとしても、飽きて集中力が散漫になってくれば、当然フォームも崩れてきます。
そうなってしまっては、理想のフォームを作るという目的も達成されません。
間違ったフォームで素振りを繰り返しては、理想のフォームは永遠に身につきません。
この傾向は、フォームの安定していない卓球を始めたばかりの初心者さんによく見られます。
つまり、卓球を始めたばかりの初心者には、素振りは適さない練習法と言えます。
卓球初心者に効果的なフォーム作りの方法は?
ここまで、卓球初心者に素振りは効果が薄いということを解説してきました。
じゃあ、どうやってフォーム作りをしたら良いの?
そんな疑問を持たれた方もいるでしょう。
お答えします!
卓球初心者に効果的なフォーム作りのための練習方法はズバリ
多球練習
です。
なぜ多球練習が、卓球初心者のフォーム作りにとって効果的な練習方法なのか?
その理由とフォームの作り方を詳しく解説していきましょう。
多球練習がフォーム作りに効果的な理由とフォームの作り方
卓球初心者のフォーム作りに最適な練習法は多球練習です。
以前にも別の記事でご紹介しましたが、多球練習は本当に効果が高いです。
たくさんボールを打つ事は上達への早道です。
たくさんボールを打たせながら、最も返球率の高い打球点とフォームを見つけてあげてください。
その打球点がその選手にとっての最もベストな打球点であり、そのフォームがその選手にとってのベストなフォームなのです。
前段でも説明しましたが、フォームは身体的特徴で変わってきます。
ムリにフォームを矯正せず、本人が気持ちよいフォームで打たせることです。
そのなかで、その選手にあった体の使い方などをアドバイスして確率を高めていけば、自然とその選手にとっての理想的なフォームが完成します。
まとめ
今回は、卓球初心者の練習に素振りに意味がないと考える3つの理由と、効果的なフォーム作りの方法をご紹介しました。
繰り返しになりますが、フォームは身体的特徴で変わってきて当たり前です。
ムリに理想的なフォームを求めるよりも、たくさんボールを打つ中で選手が打ちやすいフォームを見つけ、伸ばしてあげることが、遠回りのようでも近道だと考えます。