卓球の試合でラリー展開を一変させるブロック技術５種類を解説！

今回はラリー展開を一変させる５種類のブロックについて解説していきます。

ブロックは、試合で多用される技術ですが、これが本当に大切なのです。

ブロックの出来、不出来で試合が左右されるのは当然ですが、ブロック技術次第では、不利なラリー展開も一瞬でチャンスに変えることができるばかりか、得点すら奪える重要な技術です。

今回は、ブロックのコツから、使えるようになるとラリー展開を一変させることができるブロック技術5種類を解説します！

そもそもブロックってどんな技術

ブロックは基本打法の1種で、守備的な技術の１つです。

相手の打球の力を利用して、自身の力は最小限にし、ラケットに当てるだけで返球するテクニックです。

相手の打球の力を利用するので、基本的には相手の打球スピードが速ければ速いほど返球スピードが上がり得点の可能性もある反面、ミスをする可能性も高まります。

なので最大のポイントは、いかに相手の打球の力をコントロールするかです。
そのためにも、腕や手首だけではなく、力を抜いて全身を柔らかく使って打球することが大切です。

へいさん式練習法では最も最初に練習する技術で、初心者でも比較的カンタンにマスターすることができます。

ラリー展開を一変させるブロック技術５種類を解説

それでは、いよいよラリー展開を一変させる5種類のブロック技術を解説していきましょう！

どの技術も、しっかりマスターすれば、不利なラリー展開も一瞬で打開することができますよ！

ノーマルブロック

最も基本となるブロック技術で、5種類のブロックの中では一番カンタンです。

相手の打球に対し、打球面をやや下に向けた状態で打球します。

打球点は、バウンド上昇期から頂点までの間でインパクトすると相手の打球の力を利用しやすいでしょう。

何本でもミスしない安定感が求められます。

カウンターブロック

相手の打球の力に、自らの力も加え得点を奪いに行く攻撃的なブロックです。

打球点はノーマルブロックと同様で良いですが、打球面はノーマルブロックよりもやや下に向けると良いでしょう。

インパクトの瞬間にわずかに前方にスイングしボールスピードを上昇させて返球します。

強いボールを打つというイメージを持つとミスにつながりやすいので、ほんのチョットだけ手首を使ってドライブをかけるというイメージの方が成功率は高くなります。

サイドスピンブロック

相手の打球の力を利用し、横回転をかけて返球するブロックで、大きく2種類に分けられます。
横回転をかけることに重点をおきボールスピードを殺して返球するブロックと、カウンターブロックに横回転の要素を加えて返球するブロックです。

回転重視のサイドスピンブロックを打つ場合は、頂点前付近で打球した方が相手のボールスピードも落ちて回転をかけやすいです。
打球する瞬間にラケットを横に動かして横回転をかけますが、その瞬間、スイング方向は自分の真横か真横より後方にスイングするイメージを持つとより相手の打球スピードを殺すことができ、回転量も変化幅も大きくなります。

スピード重視のサイドスピンブロックは、カウンターブロック同様のタイミングと打球面で、ラケットを斜め前方にスイングして横回転を加えます。
スピード重視のサイドスピンブロックを打つ場合、回転量を欲張ると安定性を失いやすいので、チョット横回転の入ったカウンターブロックと言うイメージを持つと良いでしょう。

カットブロック

カットブロックと聞くと、バックスピンをかけたブロックというようなイメージを持つかもしれませんが、実際は斜め下回転をかけたブロックで、相手の打球スピードを殺し、回転の変化で相手の連打を防ぎミスを誘うブロックです。

カットブロックの打ち方は、スピードを殺したサイドスピンブロックとほぼ同様ですが、ラケットのスイング方向を斜め下側にすることで横下回転を与えます。

スマッシュなどの回転量の少ないボールよりも、ドライブのような回転量の多いボールに対して使う方が効果的ですし、ミスも少なくなります。

ドロップショット

福原愛さんが現役時代に使用していた技術で、相手のボールの威力を全て殺し、台上に落とす技術です。

私は「引くブロック」と言っていました。

ブロックとは別の技術と言う人もいますが、自分から積極的に攻めるスイングをしないという意味でブロックの１種と考えます。

ポイントは、とにかく全身を柔らかく使い相手のボールの威力を吸収しきることに尽きます。
インパクトの瞬間に、相手の方を向いていた打球面を下に向けるように回転させながら、ラケットを下側後方にスイングします。

ムチャクチャ難しい技術ですが、試合で使えるようになれば最強のブロックです。

とある指導者講習会で中国人コーチから、「中国選手はボールタッチのセンスを磨くために、この練習をしている」と教わりました。

まとめ

今回は、マスターすると試合を有利に運ぶことができるブロック技術5種類を解説しました。

ブロックは試合で必ず使う技術です。
２～３種類マスターするだけで、相手に攻め込まれた場面も、あっという間に得点の場面に変えることができます。

ぜひ挑戦してみてください。