卓球初心者の練習で必要なのは質より量?量より質?その答えは・・・
卓球だけではなく、どのスポーツでもしばしば話題となるのがこの問題。
練習で大切なのは質なのか、それとも量なのかという問題です。
今回は、この問題についてチョット深堀りして考えてみたいと思います。
一流選手になるための1万時間の法則をご存知ですか?
1万時間の法則というのをご存知でしょうか?
この法則は、マルコム・グラッドウェル氏の著書「天才! 成功する人々の法則」で紹介されたもので、どんな人でも、その道の一流になるには最低でも1万時間の練習が必要というものです。
ひと口に1万時間と言われてもピンときませんよね?
なのでザックリと説明すると・・・
毎日3時間練習したとしても、1万時間に到達するには約10年もの年月が必要なのです。
1万時間練習したら本当に一流選手になれるの?
1万時間練習したら本当に一流選手になれるのでしょうか?
答えは「ノー」です。
例えば、フォアハンドだけ延々と1万時間練習したとしましょう。
そんな練習じゃ絶対に一流選手にはなれませんよね?
一流選手になるには、様々な技術や動きを身につけられるような、バランスの取れた質の高い練習をする必要があります。
そもそも練習の目的ってナニ?
皆さんは練習の目的について意識したことはありますか?
私は、次の2つのポイントを練習の目的としていました。
それは、
ポイント
- 同じプレーをミスなく何度でもできるようになること。
- 反射的に最良のプレーを選択できるようになること。
です。
同じプレーをミスなく何度もできるようになるためには、繰り返し繰り返し練習しないと身につきませんよね?
同じように、反射的に最良のプレーを選択できるようになるには、やはり何度もの何度も、その場面を繰り返して練習する必要があります。
何度も何度も繰り返し練習することで、初めは頭で考えながらプレーしてたことが、いつの間にか無意識にできるようになります。
よく言われる「身体で覚える」という状態ですね。
自分は「プレーの自動化」と呼んでいました。
これが練習の最終目的です。
練習は質と量どっちが大切なの?
結論を言うと、どっちも大切でどっちも必要です。
当然ですよね。
出来るプレーを、長い時間ただただ繰り返していても何にも進歩がありません。
同じように、いくら質の高い練習でも身につく前に練習をやめてしまえば何も意味がありません。
大切なのは、体が覚えるまで練習すること!です。
まとめ
今回は、練習の質と量のどちらが大切かというお話をしました。
一度や二度の練習で、しっかりマスターできたのなら、それが最高でしょうが、なかなかそうはいきません。
身体に技術を染み込ませるためには、それなりの時間が必要です。
また、強くなるためには質の高い練習が必要です。
とは言え、やはり長時間の練習は様々な面でキツイものがあります。
短期間で質の高さと量を確保できることが一番良いです。
このことについても、またの機会にお話ししたいと思います。