卓球初心者が最初にやるべきおすすめの練習2種目を紹介!その理由も
卓球初心者に何から練習させるか?
コレって本当に悩みますよね・・・
最初の練習で、「卓球ってムズカシイや・・・」なんて思われたら、その先の成長に大きく影響を与えてしまいます。
今回は、卓球初心者が最初にやるべき練習2種目を、卓球指導歴20年以上のへいさんがご紹介します。
2種目とも簡単で楽しく練習できます。
ぜひご覧ください。
卓球初心者が最初にやるべきおすすめの練習2種目はコレ!
それではさっそく卓球初心者が最初にやるべきおすすめの練習2種目をご紹介します!
それは
コロコロピンポンとボール突きです!
それぞれ、どんな練習でどのような効果があるのか詳しく説明していきます。
コロコロピンポンのやり方と効果を解説!
コロコロピンポンって耳慣れない言葉ですよね。
コロコロピンポン練習ってどんな練習なのでしょうか?
まあ、何となく想像がつくとは思いますが・・・f^^;)
それではコロコロピンポンのやり方と、この練習で得られる効果を解説します。
コロコロピンポンの名前からは想像できないくらい、結構奥深いですよ!
コロコロピンポンのやり方
それではまず、コロコロピンポンがどのような練習方法か説明します。
コロコロピンポンとは、その名の通りネットを取り外した台の上でコロコロとボールを転がして打ち合う練習方法です。
転がってくるボールを打つため、ミスをすることも少なくラリーも続きます。
そのため、小さい子供達だけでも遊び感覚で楽しく練習することができます。
コロコロピンポンの練習効果は?
こんなにも簡単なコロコロピンポンに、どのような練習効果があるのでしょうか?
得られる効果は3つです!
ポイント
効果① ボールの軌道上にラケットを出す感覚が身につく
効果② コースへ打ち分ける時のラケット角度が身につく
効果③ 身体の前方で打球する感覚が身につく
です!
それぞれ詳しく解説していきましょう。
練習効果① ボールの軌道上にラケットを出せるようになる
コロコロピンポンの練習効果のひとつ目が、ボールの軌道上にラケットを出せるようになるということです。
ボールを打ち返すためには、ボールの軌道上に正確にラケットを出さなければなりません。
でも、卓球初心者にとって、空中を飛んでくるボールの軌道上に正確にラケットを出すのは結構難しいです。
その理由は、飛んでくるボールの軌道は立体軌道なので、その軌道をキチンと把握するには、それなりの経験が必要となってきます。
卓球を始めたばかりの選手が、ラケットにボールを当てることすらできないのはそのためです。
それに対してコロコロピンポンは平面軌道です。
ボールは転がってくるだけなので、ボールの軌道上にラケットを出すことは簡単です。
でも、平面軌道のコロコロピンポンを練習することで、どうして立体起動の飛んでくるボールに対応できるようになるのでしょうか?
その理由は、ボールの軌道というのは、真上から見れば平面も空中もまったく同じ直線だからです。
つまり、平面を転がってくるボールの軌道に正確にラケットを出せるようになれば、あとは高さを合わせるだけです。
なんだかこじつけみたいだなと思われる方もいるかもしれません。
そんな方は、一度試してみてください。
思った以上に早く、ボールの軌道上にラケットを出せるようになりますので!^^
練習効果② コースへ打ち分ける時のラケット角度が身につく
練習効果の2つ目が、コースに打ち分ける時のラケットの角度が自然と身につくということです。
コロコロピンポンで試合をさせると、相手のミスを誘おうとしてコースを変えて打ち始めます。
コースに打ち分ける時のラケットの角度は、空中であろうと平面であろうと同じです。
なので、コロコロピンポンで上手にコースを打ち分けることができるようになれば、空中を飛んでくるボールの打ち分けも短期間で上達します。
練習効果③ 体の前方で打球する感覚が身につく
練習効果の2つ目が、体の前方で打球する感覚が自然と身につくということです。
現代の高速化が進む卓球では、早い打球点で打球すること、つまり体の前方で打球することが非常に重要です。
卓球初心者に飛んでくるボールを打たると、ボールのスピードが遅くなる下降期で打球しようとします。
そうなると当然、打球する位置は体のすぐ近くや体の真横付近になってしまいます。
しかし、コロコロピンポンだとボールは台の中でしか打てません。
どうやっても体の前方でしかボールを打てないのです。
その結果、体の前方で打球する感覚を自然と身につけさせることができるのです。
その感覚があれば、実際に空中を飛んでくるボールを打つ時も、頂点や頂点前でボールを捉えることができるようになります。
ボール突きのやり方と効果を解説!
続いてボール突きのやり方と効果について解説していきます。
コチラも結構奥深いです。
ボール突きのやり方
ボール突きは、ラケットの上でボールを繰り返し弾ませたり、弾ませていたボールを止めたりする練習です。
1つの面でボールをボールを弾ませたり止めたりするだけでなく、フォア面とバック面を切り替えたりとか、グリップで打ったり、ラケットの横で打ったりと様々なバリエーションがあります。
ボール突きの様々なバリエーションは、また別の機会に詳しく説明します。
ボール突きの練習効果は?
ボール突きで得られる最大の練習効果は、ボールの弾みをコントロールできる感覚が身につくことです。
このボールの弾みをコントロールできる感覚を、自分はタッチセンスと呼んでいます。
このタッチセンスを磨くことは非常に重要で、タッチセンスの精度が選手の成長度合いを左右すると言っても過言ではありません。
その理由を説明します。
自分は、ボールを打つことよりも、ボールを止めることの方が重要だと思っています。
なぜかと言うと、ボールを打つことは、乱暴な言い方をすれば誰でもできることです。
でも、ボールを止めることは、それなりにキチンと練習をした人でないとできません。
これはサッカーの、ボールを蹴る動作とボールを止めるトラップ動作をイメージしてもらえるとわかりやすと思います。
つまり、ボールは打つことよりも、止めることの方が難しいのです。
ボールを止めるためには、飛んでくるボールの力を吸収できなければなりません。
反対にボールを打つためには、飛んでくるボールに対して必要なだけの力を加えれば良いのです。
力の吸収の度合いをコントロールできるということは、どれだけ力を加えればどのようなボールが飛ぶかもコントロールできるはずです。
つまり、飛んでくるボールの力を吸収し止めることができるようになれば、反対に必要なだけの力をボールに加えて自在にコントロールすることが可能になるということです。
繰り返しになりますが、タッチセンスとはボールの弾みを自在にコントロールできる感覚です。
このタッチセンスを磨くことがいかに重要か、これでご理解いただけたと思います。
まとめ
今回は、卓球初心者が最初にやるべき練習として、コロコロピンポンとボール突きをご紹介しました。
どちらの練習も簡単に取り組めますが、中身は非常に濃いもので、今後の成長のための重要なエッセンスがたくさん含まれています。
卓球初心者の練習は、ガチガチの練習よりも遊びの中に重要な要素を盛り込むことが大切です。
楽しく遊びながら、いろいろなセンスを磨いてあげてください。