卓球選手の叱り方や注意点は?コツや怒ると叱るの違いも解説
今回は叱り方についてお話しです。
叱るという行為は非常に難しいです。
1つ間違うと、選手とコーチとの間に亀裂を生じさせかねません。
とは言え、選手を上手に導くためには、叱るという行為を避けて通れない場面もあります。
それでは、どうやって叱ったら良いのか、注意点はどんなところか、順を追ってお話していきます。
怒ると叱るの違いを理解していますか?
先ずは似て非なる怒ると叱るの違いについてお話ししましょう。
怒ると叱るの最大の違いは、相手に対してどのような感情で言葉を発するかです。
怒るというのは、簡単に言うと相手に対しての攻撃的な感情です。
自分にとって不利益な状況や納得のできない状況が発生した時に、相手に対して攻撃的な感情を抱き非難したり攻撃的な言葉を発する状態が怒るという状態です。
その際、その言葉には相手を思いやるという感情は含まれていません。
それに対して叱る時の言葉には、相手に対しての攻撃的な感情は込められていません。
怒る時と同様の強い言葉ですが、その言葉には間違いを正してほしいとか、誤った言動を正してほしいという願いが根底にあります。
この怒ると叱るの違いを理解することがとても重要です。
選手を叱ることは必要ですが、怒るということは絶対にしてはいけません。
叱る時の注意点は?
怒ると叱るの違いは理解していただけたと思います。
ただ、怒ることも叱ることも強い言動である以上、相手にとって負の感情を与えてしまいます。
シッカリと相手に対して自分の想いを伝えるために、叱る時にはどのような点に注意したらよいかお話しします。
叱る時は怒りをコントロールする
選手を叱る時、コーチの心の中には少なからず怒りの感情があるはずです。
怒りの感情を選手にぶつけることは、絶対にしてはいけません。
怒りのままに声を発してしまえば、選手を必要以上に傷つけてしまうことになりかねません。
それを防ぐためにも、叱る時は怒りをコントロールし、理性の下で言葉を発することが何より重要です。
叱る時には具体的に叱る
叱る時に大切なのは、具体的に何が悪かったのかをシッカリと伝えることです。
叱るという行為は、できれば1度だけで終わらせたいです。
そのためにも、何が悪かったのかキチンと説明してあげましょう。
そして、叱る時に必ずやって欲しいのが、その叱られたポイントをちゃんと理解しているかどうか確認を取ることです。
何が悪くて叱られているのか理解していなければ、同じことを繰り返す可能性があります。
それを防ぐためにも、叱られたポイントをシッカリと理解できているか確認することが重要です。
叱る時は1人の時に叱る
試合会場とかで目にしがちなのが、チームの目の前で名指しで選手を叱りつけるという行為です。
皆さんお分かりと思いますが、これは絶対にやってはいけません。
この行為は、すでに叱るという行為ではありません。
ただ単に選手を傷つけているだけです。
叱るという行為は、選手の心に痛みを与える行為です。
だからこそ、慎重に行わなければいけません。
選手の自尊心を守りつつ、必要なことをシッカリと伝えなければなりません。
そのためにも、叱る時は1人になる場面を作りマンツーマンの状態で叱るようにしましょう。
叱る時はできるだけ短時間で
先にも書きましたが、叱るという行為は選手の心に痛みを与える行為です。
できるだけ短時間で終わらせるようにしましょう。
叱っている時間が長くなれば、それだけ長い間、痛みを与え続けることになります。
また、叱る時間が長くなると、苦痛に耐えるために選手が心に蓋をしてしまい必要なことも耳に入らなくなってしまうこともあります。
そうなってしまえば、叱ること自体が意味をなさなくなってしまいます。
叱る時は、事前に何を伝えるかをまとめておくことも重要です。
叱った後は必ずフォローを入れる
叱る時に大切なのが、叱った後には必ずフォローを入れるということです。
叱られた後は、当然ながら気持ちが落ち込みます。
そんな状態では、良いパフォーマンスにはつながりません。
ひとしきり叱った後は、必ず次に向けての前向きな言葉をかけてあげましょう。
まとめ
今回は叱る時のコツや注意点についてお話ししました。
叱るという行為は、できることならしたくはないです。
叱られている選手は心にダメージを負いますし、叱っている側も苦しくなります。
でも、叱らなければならない場面では、しっかりと叱ってあげないと真っ直ぐに進むことはできません。
叱る時に必要なのは、思いやりと情熱だと思います。
それがあれば、選手に想いは伝わると思います。